施工事例

アバルト695:特別なカスタム

アバルトの70周年を記念した限定車、アバルト695 セッタンタアニヴェルサーリオをカスタムさせていただきましたので、ご紹介いたします。


今回のミッションは、通常のカスタムと違いまして・・・
普段車椅子を利用されている、障がい者であるオーナー様のための走行会仕様車の製作というものです。


入庫された時点で、販売店さんによって追加されたブレーキレバーが目に入ります。
左手でブレーキレバーを操作することにより、ブレーキペダルを物理的に押し込むことができる仕組みになっています。 オーナー様はいとも簡単そうに運転されていますが、微妙な力加減など、相当な訓練をされているのではと推察致します。 因みにアクセルペダルは右足で操作されます。


まずサーキットを走行する上で必要なシートベルトです。
純正シートのセミバケットシートを使用するため、サベルトのサルーンカー用4点式、3インチタイプをご用意させて頂きました。 6点式が主流となっている昨今、サベルトの4点ハーネスは貴重な存在です。


Threehundredのハーネスバーを装着し、シートベルトのリア側を固定。 同時にリアのボディ剛性も上がる優れものです。


次にステアリングを操作しやすくするため、身体とステアリングの距離を近づけるDDMのステアリングコラムエクステンダーを取り付けました。


そして、今回のカスタマイズの山場…右手のみでシフトアップ&ダウンできる化、です!
アバルト695は5段シーケンシャルMTAで、ステアリングの裏側にパドルシフトが装備されています。
通常、右手でシフトアップ、左手でシフトダウンと操作しますが、オーナー様の場合、左手はブレーキレバーを操作されるので、ブレーキングと同時にシフトダウンの操作ができません。
そこで、右手のみでシフトチェンジができないものかと思案の末、ステアリングの右側にある電話スイッチに細工を施しシフトチェンジボタンとして使用できるようにしました。
発信がシフトアップ、切断がシフトダウンに設定し、右手の親指のみでシフトチェンジすることが可能に。
ただし、ステアリングを切った状態ではシフトダウン操作がしにくいので、右側にあるパドルシフト+(通常はシフトアップ)をシフトダウンに変更しました。
これにより右手の親指でシフトアップ、親指以外の4本の指でシフトダウンができるようになり、よりシフトチェンジがしやすくなりました。

動画がこちら


またABARTHのハチマキも貼らせていただきました。
このハチマキは、小さな穴が開いたメッシュタイプなので、車内から見ても透けて見えるので、視界を遮ることはありません。


タイヤも新しいネオバ、AD-09R(215/40-17)へ交換させていただき、サーキット仕様にバージョンアップしました。


ストレスなくスポーツ走行を楽しんでいただける仕様に改良させていただきました。
オーナー様からのフィードバックを楽しみにしております。
お仕事をいただき、ありがとうございました。