広報の原です。ポルシェ911(993)カレラの塗装修理をご依頼いただきましたので、作業内容をご紹介いたします。

今回お預かりしたお車は、長年大切に乗られてきたことが伝わる一台でしたが、塗装ダメージがボンネット・ルーフ・フェンダーなど車両全体に広がっている状態でした。
そのため部分補修ではなく、ほぼ全塗装での修理を行います。


まず最初に行うのは下地処理です。サンドペーパーを使用し、傷んだ塗膜やクリア層を丁寧に削り落としていきます。
この工程は仕上がりを大きく左右する非常に重要な作業で、塗装をただ塗り重ねるのではなく、しっかりと新しい塗装が密着する土台を作る目的があります。

続いて、バンパーやライト類などを取り外します。部品を装着したまま塗装すると、境目の仕上がりや耐久性に影響が出るため、見えない部分まできちんと施工できるよう分解作業を行います。

その後、「足付け」と呼ばれる研磨工程へ進みます。

粗い番手の研磨紙からスタートし、徐々に細かい番手へと変えながら表面を整えていきます。
塗装面の凹凸を取り除きながら、均一で滑らかな状態へと仕上げていく、根気のいる作業です。

下地が整ったところで、サフェーサーを吹き付けます。
サフェーサーには細かなキズを埋め、塗装面をさらに平滑にする役割があります。


乾燥後には再度研磨を行い、塗装前のコンディションを完璧な状態へと仕上げていきます。

専用の塗装ブースへ移動し、ボディ同色で塗装を行います。
ホコリやゴミの混入を防ぎながら、数回に分けて少しずつ塗料を重ねていくことで、色ムラや塗りムラが出ないよう慎重に施工。
塗料の乗り方や光の反射を確認しながら、職人の感覚と経験を頼りに仕上げていきます。

塗装完了後はしっかりと乾燥させ、表面を丁寧に磨き上げます。この磨き工程によって塗装本来の艶が引き出され、深みのある美しいボディへと生まれ変わります。

最終的に取り外していたパーツを組み付け、全体の仕上げ磨きを行い塗装修理は完了。
このあとボディを長く美しく保つため、プロテクションフィルム施工へと続きます
こちらの作業内容は次回ご紹介いたします。
お仕事をいただき、誠にありがとうございました。