RIP広報の原です。

キャンピングカーのオールペン(カスタムペイント)をさせて頂きましたので、ご紹介いたします。
YouTubeでも全塗装の様子を公開していますので、ご覧ください。

ベース車両は、セレンゲティ525というトヨタ ハイエースをベースにしたキャンピングカーです。
お客様にデザイン案をいくつかご提案し、その中から決めていただきました。


今回は↑のような写真にデザインを合成した完成イメージを作成させていただきました。
当初はフルラッピングの予定だったので、デザインも細かなラインなど多用していましたが、最終的には塗装する形となり、弊社の塗装職人の腕の見せ所となりました。

まずは、塗料の密着性を高めるため、塗装面を研磨します。
面積が大きいので、この研磨作業だけでもかなりの時間がかかります…

ウインドウなど、塗装しない箇所にマスキングを施します。

下準備ができたら、いよいよ塗装です。
デザイン案通りの模様を実際の車両に描くことは非常に困難です。
描く対象が大きいので型紙を作ることもできませんので、分割したデザイン画をプロジェクターで車両に投影し、デザインに沿ってマスキングをする方法で塗装を行いました。
多数の細いラインを、投影されたデザイン画にひたすらマスキングテープでなぞるように貼っていきます。


このラインはグラデーションとなるので、塗装したらマスキング、塗装したらマスキングという流れで一本一本丁寧に作業を進めます。

細いラインの箇所ができれば、次にグラフィックデザインのエッジ部分を塗装し、マスキングをしていきます。

逆サイドの面を同じように塗装して、マスキングを施します。
ひたすらマスキング作業。

すべてのマスキングが完了しました。

さらにグラフィックデザインの部分を塗装、マスキングし、ようやくベースカラーの塗装です。
これで、仕上げのクリア塗装を除いて、塗装は完了しました。

次に、これまでひたすら貼っていたマスキングテープを全て剥がします。

マスキングが外れてきて、少しずつ全貌が見えてきました。

剥がし残しが無いよう、確認しながら作業していきます。

マスキングが剝がされて、塗装部分が全て見えました。

仕上げのクリア塗装です。 何層も重ねて塗ります。

塗装完了です。

塗装面を磨いて滑らかにしていきます。 面積が広いので、なかなか時間がかかります…

デカールを貼って、外装は完了です。

大胆なグラフィックデザインと細いラインの集合体が重なることで、立体感のあるデザインになったと思います。
白が多いキャンピングカーの中で、フルグラフィック、しかも塗装!
キャンプ場や道の駅、サービスエリアでの注目度は非常に高いのではないでしょうか。

ここからは、内装カスタムのご紹介です。


フロントガラス、運転席、助手席のガラスにアコーデオン式カーテン、REMIS「スマートシェイド」を取り付けました。
ワンタッチで3面を覆うことが出来ます。
人目が気になる車中泊の目隠しなりますし、クーラーの冷却にも効果があります。

助手席のシートレールをホワイトハウス製チルトスイベルシートレールに変更し、180度回転可能に。
助手席もリビングスペースの椅子として活用できるようになりました。

テレビも付いて、ご家族が過ごしやすい空間になりました。

ルーフボックスで有名なTHULEの電動ステップを増設。
ドアを開ければ、照明が点灯して、自動でエントランスステップが出てきます。
ドアを閉めると、自動で格納されます。
(バッテリーを節約するため、滞在中は出したままに固定することも可能です)
特に小さなお子様がおられるファミリーには、あると便利なステップです。


カーナビ(アルパインBIG-X)、デジタルインナーミラー(COAPLUS)など、ドライビングをサポートするアイテムを追加させていただきました。
居住空間のカーテンとカーペットは内装部門にてワンオフ製作させていただきました。



納車後、早速キャンプにお出かけになり、楽しんでいただけたようです。
これからも、ご家族と楽しい時間をこのキャンピングカーと共に過ごしていただければと思います。
お仕事をいただき、ありがとうございました。